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vol.10 ママ薬剤師転職の成功と失敗秘話とは
前回に続き、調剤薬局で薬剤師として働くママ薬剤師3人のホンネ座談会を開催。
今回のテーマはずばり「薬剤師の転職について」。給料が高いからという理由だけで転職を決めると、思わぬ落とし穴が待っている!? 転職の際にチェックすべき具体的なポイントを、体験談から教えてもらいました。
★参加者プロフィール★

薬剤師の「転職する理由」のホンネとは
――AさんとCさんのおふたりは、何回か転職経験があります。どのようなきっかけだったのでしょうか?
 
Aさん 新卒時に地方の病院内薬局に就職したのですが、不慣れな土地で知り合いもいなくて、り、働き続けるのが難しいと思ったことですね。それで、東京の製薬メーカーに転職したのが最初でした。

Cさん 私は、就職してから薬剤師の国家資格を取得したんです。薬剤師の資格を取る前は、新卒で製薬会社のMRをしていて…。やはり薬剤師として調剤薬局で働きたいと思って勉強し、薬剤師国家資格を取ってから転職をしました。
 
――転職の条件はどのようなことでしたか?
 
Cさん 調剤薬局で働くのははじめてでしたから、まずは研修制度がしっかりしている会社であることでしたね。
3人のママ薬剤師の転職履歴を公開!
パート薬剤師Aさん「出産後はパートにチェンジ」
【新卒入社】地方の病院勤務。不慣れな土地で肌に合わず2年で退職
【転職1回目】外資系製薬企業に10年勤務
【転職2回目】調剤薬局にパート勤務 5年
【転職3回目】調剤薬局にパート1年4カ月勤務、出産後退職
【転職4回目】現在勤める調剤薬局にパート勤務で復職して5年目
子供3人ママ薬剤師Bさん「転職経験なし」
【新卒入社】大学卒業後調剤薬局に15年勤務。
転職を考える瞬間もあるが、思い切れず。
3回の出産を経て現在は管理薬剤師として勤務。
MR経験者ママ薬剤師Cさん「見た目で決めて転職失敗」
【新卒入社】外資系製薬でMRとして5年勤務
【転職1回目】調剤薬局に勤務。仕事がキツく1年で退職
【転職2回目】2社目となる調剤薬局で6年目
薬剤師の仕事が多すぎ…転職失敗!
――これまでの転職経験から気づいた、「ここはチェックしておくべき」という注意点はありますか?
 
Cさん やはり業務内容ですね。私の場合、社会人としてMRのキャリアがありましたが、薬剤師はゼロからのスタート。
給料面に関しては、新卒と同じような金額で仕方ないと思っていましたが、転職1社目は最初に説明を受けていない業務がかなり多かったのも事実で…。そこでの戸惑いは給与面よりもはるかに大きかった。
 
Aさん レセプト入力など事務の仕事も薬剤師の業務という職場もありますからね。
 
Cさん そこをよくチェックしていなかったんです。転職1社目を決めた理由は、店舗がカフェ風でスタイリッシュだったことや、他社と比較すると勤務条件の割には給料がよかったことでした。友人や知人から情報もあまりなくて、よく調べずに入社したら残業もかなり多くて…。
 
――その会社の薬剤師の業務範囲は、どこまでだったのでしょう?
 
Cさん 薬剤師はOTC薬やコンタクトレンズまで販売して売上をエクセルで管理していましたね。給料が高い場合は、どこまでが薬剤師の業務になるのかをしっかり確認したほうがいいですね。
 
Aさん あとは、勤務する薬局が内科なのか小児科なのか、何科がメインになるのかは当然調べたほうがいいですよね。それによって、薬剤師としてのキャリアに役立つこともあると思いますから。
出産後にパートで入った調剤薬局は1年ちょっとしか働きませんでしたが、抗がん薬も含めて扱っている薬も多かったので、大変だった反面、勉強になった部分がかなりありました。
 
Cさん 大手以外は職場の実際がわからないことも多くて…。友人にあれこれリサーチしましたね。「あの企業は慢性的な人員不足で激務だよ」という噂を聞いた企業は避けましたね。でも、結局は選んだ転職先が激務で(苦笑)。人材紹介サービスで話を聞いて選んだほうが賢明ではないでしょうか。

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職場の若い薬剤師たちに「イラッ」
――Aさんは途中からパートで働いていますが、正社員との違いは感じますか?
 
Aさん かつて勤務した調剤薬局は、パートが私ひとりだったこともあり、いろいろな面で立場のちがいを感じましたね。実際、「手が足りないから来てもらっている」という雰囲気で、勤務時間中はなにかしら動いてほしいというプレッシャーがありましたね。でも、処方せんの数が多くなかったので、合間には勉強するとかゆったり働きたかったんですけどね。
 
――現在はどうでしょうか?
 
Aさん 何社か経験してわかってきましたが、今の職場はとても居心地がいい。みんな仲が良いし。
 
Bさん 仲良いのはいいんだけど、若手は勤務中の私語が多くて困ったもんです。新卒の薬剤師は入社して半年経った夏以降に緊張がとけるのか、業務を疎かにしておしゃべり優先に…。若いスタッフは飲み会をよく開いたり、休日は一緒に遊びに行ったりするせいか仲がすごくいい。仲がいいことは構いませんが、勤務中の不要なおしゃべりが…。
 
Aさん 今は怖い上司や先輩がいなくなったからでしょうかねえ。
 
Bさん 役職のあるポジションの人たちは、「注意するとパワハラにならないか」とか、「若い人はあまり煩く言うと辞めちゃうから」とか、すごく気にしているんですよね。はっきり言える人が少ないから若手が育たないんですよ。
Aさん 気の緩みが大きなミスにつながる仕事ですから、おしゃべりはちょっとね。「他店舗へ応援に行ったら印象が良くなって給料が上がるかな?」なんて平気で言う若手もいて、世代の差を感じるところもありますね。

業界再編後の生き残りを考える時代に!
――今後の働き方についてどう考えていますか?
 
Bさん 薬局が淘汰されるというニュースを見る機会も増えてきて、正直、薬剤師として一生働けるのかな? と不安に思うこともありますね。
いまは一般の方でも誰もがインターネットで薬のことを調べられますしね。AIが本格的になっていけば、薬剤師は生き残れないかもしれないとか考えることも。
 
Cさん 本当にそう思います。処方せん通りに薬をピックアップするだけならAIでもできるので、機会にとって変わられることがないスキルが必要なのだと思います。
人間と機械を比較して、人間だからできることってなんだろうと考えているのですが、子育てが一段落したら心理カウンセラーの勉強をしたいですね。
 
Bさん いま働いている環境で扱っている薬の数は限られているし、子育てをしながら働いていると、新しい知識の勉強もすきま時間にスマホを使ってやるのが精一杯。
薬剤師は国家資格とはいえ、資格に安心しないで将来のことも考えながら働かないといけない時代になっているのかもしれませんね。
 
構成/岩川悟(slipstream)  取材・文/渡邉裕美 イラスト/小西真樹

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