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困ったときに薬(やく)立つ、薬剤師の接遇・マナー
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育休から復職した薬剤師のコミュニケーション
育休から復職した薬剤師のコミュニケーション
今年、育休からパートで復帰したばかりの薬剤師です(新卒時からの薬剤師歴は13年ですが、実際のキャリアは3年程度でブランクが10年あります)。ブランク期間は専業主婦だったため、仕事のペースについていくことができず、戸惑うことばかりです。まずは職場になじみたいと思うのですが、そのためのコツなどはありますか。

Answer
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勇気を出して、積極的にコミュニケーションを
この相談者さんの場合、ブランクが10年ということですから最初はかなり大変だと思います。新薬もたくさん出ていますし、調剤報酬の改定やジェネリック医薬品の有無、電子薬歴の導入、発注システムなど、何から何まで目新しいものばかり。仕事のペースについていけないのは当たり前なので、焦らずにゆっくり、しっかりペースをつかんでいきましょう。
 
職場になじむコツとしては「周囲と積極的にコミュニケーションをとるよう自ら動く」、これに尽きます。とても勇気がいることかもしれませんが、周りの人が声をかけてくれるのを待っているだけではなじむのに時間がかかります。「ブランクがある経験者」ではなく、新卒の頃に戻ったつもりでハキハキと元気な対応を心がけてください。
 
基本的なことですが、仕事を覚えるまでは常にメモを持ち歩き、わからないことはどんどん質問していきましょう。初めての職場で仕事をするのです。わからないことがあるのは当たり前。聞くことをためらっていては前に進めません。ただし、質問をする際には相手の状況をよく見てからにしましょう。ほかの人と話をしている最中や、監査などで集中したり手が離せない作業にかかっているときは避けるようにします。また、一度教えてもらったことを何度も聞かないで済むように、メモをとった内容はしっかり覚えることも大切です。
理想は「この人のためならフォローしてあげよう」と思われること
もう一つのポイントは、積極的に自分から新しい仕事にチャレンジすることです。「ミスをして怒られたくないから」と、与えられた仕事だけをこなしているようではなかなか仕事も覚えられませんし、積極性も感じられません。新たな仕事に挑戦し、たとえミスをしてしまっても、一生懸命仕事をしたことで起こったものなら、頭ごなしに責められることはないと思います。ただし、薬局ごとに業務の進め方やルールがあると思いますので、最初のうちは「この業務を教えてもらえますか?」と確認した方がいいでしょう。教えてもらったら、すぐに実行することで記憶の定着率も高まります。
 
いずれにしろ、入ったばかりのときは薬剤師として満足な仕事はできません。「今の自分で役に立てることはないか?」と考え、たとえば手が空いたら待合室の掃除をする、薬の補充や予製をする、といった業務を積極的にしてみてはいかがでしょうか。そうすることで周りからの印象も良くなり、「この人と一緒に働いていきたい」「フォローしてあげたい」と思ってもらえるはずです。少し慣れてきたら、皆が嫌がるような難しい処方にも敢えてチャレンジしてください。やる気が感じられますし、なによりご自身の成長につながります。
そして、ひとつ注意してほしいのは、たとえ初日であっても、患者さんにとっては相談者さんが薬剤師であることに変わりはないということ。「入ったばかりなのでわかりません」という理屈は通用しないので、薬局の信頼を損なうことがないよう真摯な対応を心がけましょう。
「一人薬剤師だから」は通用しない。やれることはすべてやるつもりでミスを防いで。
「一人薬剤師だから」は通用しない。やれることはすべてやるつもりでミスを防いで。

村尾 孝子
村尾 孝子(むらお たかこ)
薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
株式会社スマイル・ガーデン : http://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: http://smilegrdn.exblog.jp/
薬剤師さんからの質問大募集!村尾孝子先生が、あなたの質問にお答えします
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