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困ったときに薬(やく)立つ、薬剤師の接遇・マナー
困ったときに薬(やく)立つ、薬剤師の接遇・マナー

一人薬剤師で監査が不安
一人薬剤師で監査が不安
一人薬剤師、事務員1名の薬局で1年ほど働いています。これまでは何とかやってこられたのですが、近所に新たな内科クリニックが開設されるという話があり、処方せん枚数がかなり増えそうです。薬剤師の増員はすぐには難しいようで、しばらくは私一人のままなのですが、監査の体制が不安です。ミスを減らす、よい工夫はあるでしょうか。

Answer
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作業に一呼吸入れることで頭をリセットする
薬剤師が複数いる薬局でダブルチェックを行っても、人間のやることなので100%ミスが起こらないとは言いきれません。ましてや一人でチェックするのは不安も多いと思います。
自分一人でピッキングから監査まで行わなければいけない場合は、声を出しながら、あるいは指さし確認をしながら作業を行うことも有効だと思います。また、ピッキングから監査、投薬までを流れ作業のように連続して行うのではなく、途中で一呼吸置くこともおすすめします。その間にほかの患者さんの薬をピッキングするなど、ほんの1~2分でいいのです。とにかく、いったん離れて頭を白紙状態に戻し、新たな気持ちで処方せんを確認することで「慣れ」によるうっかりミスはかなり防げるはずです。また、特に注意すべき点、確認すべき点は、処方せんや薬歴にわかりやすい印やメモをつけておき、自分自身に「ここを注意してチェックすること!」という注意を喚起できるようにしておくのもいいですね。
患者さんの協力を得るのも一つの手段
どんなにがんばっても一人でできることというのは限られているので、患者さんと一緒に確認するのも一つの手です。常連の患者さんであれば、いつも飲んでいる薬なのでミスがあれば気がつきやすいかもしれません。ただし、あくまでも責任は薬剤師にあるので「患者さんにも一緒に見てもらったから大丈夫」とは考えず、気を引き締めてチェックを行ってください。
患者さんによっては「忙しいからチェックはいいよ」と言われるかもしれませんが、「1分だけお願いします」とお願いして見てもらうようにしましょう。これには日頃からのコミュニケーションが重要になります。今後、内科の処方せんが増えるということでさらに大変になるかと思いますが、ミスが起こったとき、「一人薬剤師だから」は言い訳になりません。プレッシャーもあるでしょうが、十分注意しながら調剤業務に臨んでほしいと思います。
「一人薬剤師だから」は通用しない。やれることはすべてやるつもりでミスを防いで。
「一人薬剤師だから」は通用しない。やれることはすべてやるつもりでミスを防いで。

村尾 孝子
村尾 孝子(むらお たかこ)
薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
株式会社スマイル・ガーデン : http://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: http://smilegrdn.exblog.jp/
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