薬剤師の接遇マナー・テクニック 公開日:2014.10.15更新日:2023.03.23 薬剤師の接遇マナー・テクニック
困ったときに薬(やく)立つ、薬剤師の接遇・マナー
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薬剤師のネイル・アクセサリーはどの程度なら許される?
薬剤師のネイル・アクセサリーはどの程度なら許される?

白衣を着ていると私らしさに欠けるので、アクセサリーで個性を出したいのですが、どの程度なら薬剤師として許されますか。また、爪はクリアなジェルネイルだったらしても大丈夫でしょうか。
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薬剤師としてどう見られるべきかを考える

私も20代の頃、お馴染みの患者さんに「いつも(アクセサリーを)たくさんつけてるねー」と言われてしまった経験があります。今思い返せば「確かにたくさんつけていたな」と冷静に判断できるのですが、当時はこの質問者さんと同じように、おしゃれをしたいという気持ちが強かったんですね。
白衣を着るとみんな同じように見えて、個性がないと感じるかもしれません。しかし、患者さんが薬剤師に求めることは、美しさや見た目の個性ではなく、医療に関わるプロとしての知識、信頼できる雰囲気や清潔感ではないでしょうか? ですから、薬剤師に見た目の個性は必要ないと私は思います。個性を発揮するなら、薬や病気に関する豊富な知識やあたたかな笑顔といった「内面の素晴らしさ」で発揮してください。

ジェルネイルを知らない人もまだまだ多い

ネイルについてですが、マニキュアは薬剤師会の接遇マニュアルでも「つけない」となっているのでNGですが、ジェルネイルに関しては明記されていません。まずはそれぞれの薬局の規定を確認しましょう。クリアカラーのジェルネイルがOKかどうかは、正直、判断が難しいところです。ただ、ツヤツヤでぷっくりとしたジェルネイルが患者さんからどう見えるのか。きちんと短く切られた爪と比べたとき、清潔感や信頼感を感じてもらえる手元かどうかを考えてみましょう。
また、薬局にはさまざまな方がいらっしゃいます。患者さんの中にはジェルネイルを知らず、「マニキュアを塗っている」と誤解する人がいるかもしれません。
そうした可能性を考えたうえで、それでもおしゃれがしたいかどうかが判断基準になるでしょう。
個性を発揮するなら薬剤師としての知識や明るい笑顔などの内面で!
個性を発揮するなら薬剤師としての知識や明るい笑顔などの内面で!
村尾 孝子
村尾 孝子(むらお たかこ)
薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
株式会社スマイル・ガーデン : http://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: http://smilegrdn.exblog.jp/
薬剤師さんからの質問大募集!村尾孝子先生が、あなたの質問にお答えします
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