聞きたい!薬局実務裏ワザ 聞きたい!薬局実務裏ワザ

第82回 道下 太英子先生

薬局にも個の医療を提供する時代がやってきた!?
遺伝子検査を通し、患者さん一人ひとりに適した最良の薬物療法、運動療法、食事療法を提供できる薬局を目指す「ハーティ薬局」。
今回は、ハーティ薬局を経営する女性薬剤師、道下太英子社長に薬局と遺伝子検査のコラボレーションによる患者さんへの新しい服薬指導の在り方についてうかがいました。
原稿/高垣育(薬剤師・ライター)

Q
薬局以外で、遺伝子検査キットはどのように活用されているのですか
自治体・医療機関などで、地域の健康づくりに使われています
自治体・医療機関などで、地域の健康づくりに使われています
医療機関からの依頼が増加

 

薬局以外で、遺伝子検査キットが患者さんに対してどのように役立っているのかというと、先ほども申し上げた通り、最近ではさまざまな医療機関から直接遺伝子分析の依頼がくるようになりました。薬物治療に悩みをもつ医師が多くいて、遺伝子検査の結果が治療の役に立つのだということを実感しています。将来、医薬・薬薬連携で薬剤師が検査結果を読み解き、それに基づいた薬物医療に関与できるようになったらと考えています。

 

また、同じく医療機関での活用になりますが、検診センターにおける検診プログラムに遺伝子検査キットを組み込んでくださる事例が増えました。ある病院では検診のときに遺伝子検査の申し込みをすると、その次の検診のときに医師からのアドバイスが受けられるというサービスを提供しているようです。

 

自治体との連携も

 

地方自治体における地域住民の健康づくりに活用する例もあります。
長野県のある村では、運動療法を自治体で無料提供しているのですが、そこに遺伝子検査を導入したのです。

 

遺伝子検査結果によりいくつかの運動メニューを作り、3カ月間、プログラムにしたがってエクササイズに取組むことを通し、みんなで健康になろうというものです。その人にあった運動プログラムを提供し、健康でいることを通して、結果的に医療費を押させていこうという狙いだそうです。

 

このように、「DNA SLIM ダイエット遺伝子検査キット」「DNA EXERCISE エクササイズ遺伝子検査キット」は、薬局以外でも広く活用されていますが、私自身、薬局の店頭でも患者さんの役に立っていることを実感しています。初期の糖尿病の患者さんの場合では、遺伝子検査を受けて明確な目標が見えたことで、生活習慣の見直しを徹底し、お薬を飲まなくて良くなったという方もいます。薬剤師として、こんなにうれしいことはないと日々感じています。

 

>>2018年改定、薬剤師の疑義照会・多剤併用対策とその点数について読む

道下太英子先生プロフィール
イービーエス株式会社代表取締役社長。薬剤師。
「調剤薬局事業」と「遺伝子分析事業」が効果的に結びつくことで、一人ひとりの患者さんが安心して、自分自身の体質に基づいた薬を服用することができるテーラーメイド医療の確立を目指す。また、自分の体質を正確に把握することで、健康で快適な生活を一日でも長く続けるためのサービスの提供に尽力している。

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