聞きたい!薬局実務裏ワザ 聞きたい!薬局実務裏ワザ

第21回 遠藤敦 先生

東京オリンピックの開催が5年後の2020年に迫っています。
日本はオリンピック開催国として、国際オリンピック委員会(IOC)および世界アンチ・ドーピング機構(WADA)からオリンピックをドーピングのないクリーンな大会として成功させることが求められています。
そこで今回は、アンチ・ドーピング活動を推進するスポーツファーマシストの遠藤敦先生に、その役割についてうかがいました。

Q
 
スポーツの現場で活躍できるスポーツファーマシストは、まだ少ないとのことですが、そのような現場に関わるためにはどうしたらよいでしょうか。

スポーツの現場で活躍できるスポーツファーマシストは、まだ少ないとのことですが、そのような現場に関わるためにはどうしたらよいでしょうか。
薬剤師がチームに加わることによるメリットをアピールする

 

自分が実現したいことを叶えるための道は、自分で切り拓く

 

「競技中のけがや病気のことなら、スポーツドクターがいるので
「薬剤師さんがチームにいて、何ができるのですか?」
スポーツファーマシストという資格が誕生する前までは、チームに薬剤師がいなくても医療に関わる問題は解決されてきたわけですから、突然やってきた薬剤師に対して競技者側がそのように思うのも仕方がありません。
この状況を打開し、薬剤師をチームに受け入れてもらうにはどうすればいいのか。そう考えて私が行ったのは、近所で活動しているフットサルのチームに頼み込んで、練習の場に通う許可をもらうことでした。まずは、薬剤師として何かをアドバイスしようというのではなく、ボール拾いでも掃除でも、どのようなことでもいいのでチームの活動に参加し、自分にできることをさせてもらえるようにしたのです。

 

フットサルチームに通いつめた3ヵ月

 

練習に通い、雑用を手伝ううちに、チームのスタッフと私の間には、少しずつ信頼関係が芽生えてきました。一見無関係な活動に思えるかもしれませんが、こうした取り組みは信頼関係の構築だけではなく、薬剤師が介入できそうなポイントや、今後必要になりそうな情報や知識にはどのようなことがあるのかを探るためにも役立ちました。さらに私は、練習の様子の観察や会話を通して得た情報をもとに、今後必要になると予想される知識やデータを集め、整理をしていきました。たとえば、喘息の既往歴をもつ選手がいたので、使用できる薬剤をリストアップしたり、チームでしばしば使用されていた一般用医薬品の知識の強化に努めるといったことです。
 
やがて、競技者や指導者、スポーツドクターとも雑談を交わすようになり、薬に関する質問や情報提供を求める声が混ざるようになりました。このとき、すぐに回答できなかったら、信頼はかえって落ちることになったかもしれません。しかし、前述したように準備しておいた情報や知識があったので、疑問や質問に対して即座に回答し、資料を提示することができました。
こうした地道な活動がチームに認められ、薬剤師としてチームを支えるメンバーの一人になってほしいと声をかけてもらったのは、スポーツチームの門を叩いてから3ヵ月後のことでした。

 

地域薬剤師会がチームの窓口であることも

 

私が活動を始めた当初は、チームで活躍するスポーツファーマシストへの道が限られていました。私は試行錯誤の末、こうした方法でフットサルチームのスポーツファーマシストの役割を手に入れましたが、現在はスポーツチーム内で活躍するための道が拓かれつつあります。
スポーツファーマシストとして、チームに参入することを目指している方は、地域の薬剤師会が窓口になっていることがあるので、まずは勤務先あるいはお住まいの近くの薬剤師会を訪ねてみるといいかもしれません。

薬剤師がチームに加わることによるメリットをアピールする

 

自分が実現したいことを叶えるための道は、自分で切り拓く

 

「競技中のけがや病気のことなら、スポーツドクターがいるので
「薬剤師さんがチームにいて、何ができるのですか?」
スポーツファーマシストという資格が誕生する前までは、チームに薬剤師がいなくても医療に関わる問題は解決されてきたわけですから、突然やってきた薬剤師に対して競技者側がそのように思うのも仕方がありません。
この状況を打開し、薬剤師をチームに受け入れてもらうにはどうすればいいのか。そう考えて私が行ったのは、近所で活動しているフットサルのチームに頼み込んで、練習の場に通う許可をもらうことでした。まずは、薬剤師として何かをアドバイスしようというのではなく、ボール拾いでも掃除でも、どのようなことでもいいのでチームの活動に参加し、自分にできることをさせてもらえるようにしたのです。

 

フットサルチームに通いつめた3ヵ月

 

練習に通い、雑用を手伝ううちに、チームのスタッフと私の間には、少しずつ信頼関係が芽生えてきました。一見無関係な活動に思えるかもしれませんが、こうした取り組みは信頼関係の構築だけではなく、薬剤師が介入できそうなポイントや、今後必要になりそうな情報や知識にはどのようなことがあるのかを探るためにも役立ちました。さらに私は、練習の様子の観察や会話を通して得た情報をもとに、今後必要になると予想される知識やデータを集め、整理をしていきました。たとえば、喘息の既往歴をもつ選手がいたので、使用できる薬剤をリストアップしたり、チームでしばしば使用されていた一般用医薬品の知識の強化に努めるといったことです。
 
やがて、競技者や指導者、スポーツドクターとも雑談を交わすようになり、薬に関する質問や情報提供を求める声が混ざるようになりました。このとき、すぐに回答できなかったら、信頼はかえって落ちることになったかもしれません。しかし、前述したように準備しておいた情報や知識があったので、疑問や質問に対して即座に回答し、資料を提示することができました。
こうした地道な活動がチームに認められ、薬剤師としてチームを支えるメンバーの一人になってほしいと声をかけてもらったのは、スポーツチームの門を叩いてから3ヵ月後のことでした。

 

地域薬剤師会がチームの窓口であることも

 

私が活動を始めた当初は、チームで活躍するスポーツファーマシストへの道が限られていました。私は試行錯誤の末、こうした方法でフットサルチームのスポーツファーマシストの役割を手に入れましたが、現在はスポーツチーム内で活躍するための道が拓かれつつあります。
スポーツファーマシストとして、チームに参入することを目指している方は、地域の薬剤師会が窓口になっていることがあるので、まずは勤務先あるいはお住まいの近くの薬剤師会を訪ねてみるといいかもしれません。

遠藤敦先生プロフィール
遠藤敦先生プロフィール
日本初のドーピング防止活動を事業として行う株式会社アトラク代表取締役。薬剤師。公認スポーツファーマシスト。著書に『うっかりドーピング防止マニュアル』(リバネス出版)がある。
 

株式会社アトラク: http://atraq.co.jp/

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