創薬・臨床試験

世界リードするGE企業に‐新中計発表、USLの成長を基盤に

薬+読 編集部からのコメント

沢井製薬が、2019年3月期からの3カ年計画を発表しました。
新しい目標としては「国内GE市場での圧倒的地位の確立と米アップシャー・スミス・ラボラトリーズ(USL)の成長加速による世界をリードするジェネリック医薬品企業への変革」を上げています。
米国市場に関しては、5年で営業利益を約5割増にする計画です。

澤井社長
澤井社長

 

沢井製薬は15日、今年度から始まる新たな3カ年(2019年3月期~21年3月期)の中期経営計画「M1 TRUST2021」を発表した。この中では「国内GE市場での圧倒的地位の確立と米アップシャー・スミス・ラボラトリーズ(USL)の成長加速による世界をリードするジェネリック医薬品企業への変革」という新しい中長期ビジョンを掲げた。


重点課題として国内では「業界構造の変化に対応できる体制構築とコスト競争力強化」を、米国市場では「USLと双方の強みを生かした連携」を図る。計数計画は日本国内市場については環境の予見性が低く、業績に不透明感があることから連結業績は単年度(19年3月期)のみの公表となった。一方、米国市場については23年3月期までの5カ年で売上収益を18年3月期比で12.3%増の569億円、営業利益は45.5%増の130億円、EBITDAは22.4%増の195億円まで引き上げる計画。澤井社長は「3年間で約25製品の発売を予定。さらに5年間は毎年5~10製品の発売を見込んでおり、(米国市場を)当社の第2の柱とすべく取り組んで行く」との考えを示した。

 

また、澤井氏は「連携強化による効率的な成長の実現により、将来的にはグローバル企業への変革を遂げていきたい」と強調した。また、不確実性要素が増加する国内GE市場の環境変化の中「これまでに培った強みを生かし、国内ジェネリック市場をリードする立場として、従来の自前主義にこだわらず。目的を同じくする他社とは積極的に協調することも考え、戦略的提携も視野に入れた業界ネットワーク構築として、アライアンス強化にも取り組んでいく」との方針を示した。

 

国内GE市場環境についても言及し「消費税増税やその際の薬価改定ルールに始まり、薬価の抜本改革や国を挙げて取り組んでいる流通適正化の影響等により環境が大きく変化しようとしている。ジェネリック業界でも再編に向けた動きが始まるのではないか」とし、「構造転換、構造変革の中心的な立場には立ちたい」との考えを述べた。

 

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出典:薬事日報

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