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エール薬品などに改善命令‐偽造薬で卸6社を行政処分

薬+読 編集部からのコメント

2017年3月13日(月)、東京都と大阪府はC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品流通に関与したとされる販売業者を処分対象としました。都内の業者は5社、府内の業者は1社に薬機法に基づく改善措置命令が出されています。

東京都と大阪府は13日、今年1月に発生したC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品流通に関与した都内の現金問屋とされる卸売販売業者のエール薬品(東京都千代田区)など5社、府内の同業者グローバルネットエルズ(大阪市中央区)に対し、それぞれ薬機法に基づく改善措置命令を出した。


 

都による行政処分の対象者となったのは、千代田区のエール薬品、大興薬品、高洋薬品、フジ薬品、台東区の野川薬品の5社。府による行政処分の対象となったのは、グローバルネットエルズの1社。

 

今回、ハーボニーの偽造品を個人から納入したのはエール薬品で、そこから高洋薬品、大興薬品、フジ薬品に転売され、さらに高洋薬品からグローバルネットエルズ経由、フジ薬品から野川薬品経由の2ルートで関西メディコが経営するサン薬局平群店(奈良県生駒郡)に納入されたことが明らかになった。

 

都の改善措置命令では、5社に対し、医薬品の納入者に身分証明書の提示を求めること、本来の包装容器に収められているか確認することなど医薬品の管理を適切に行うと共に、卸売販売業者として薬機法に規定された医薬品営業所管理者の義務を確実に履行させるよう管理体制を整備するよう求めた。さらに、これらの業務を確実に履行できない恐れがある場合は、医薬品営業所管理者を変更するなど、医薬品販売に関する管理体制を抜本的に見直すよう指示した。

 

府の改善命令では、グ社に対して、偽造品の販売を防止するための是正措置、再発防止策を講じるよう求めた。都と府は、実際に改善を行った内容について、21日までに報告書として提出するよう指示した。

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出典:薬事日報

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