サイト内の現在位置

1978年、薬剤師の水田雅幸 代表取締役が福岡県大橋に開局した調剤薬局―それが新生堂薬局のスタートです。地域の人々がより便利に利用しやすい形を追求していきたいという思いからコンビニエンスストアと併設の調剤薬局がオープンし、2019年5月現在、ドラッグストア51店舗、調剤薬局77店舗、合計128店舗になりました。このような新たな試みを動かすエンジンの一つが、「人々を健康にしたい。健康でいてほしい」と願い、率先して行動する薬剤師たちです。彼らが使命感や情熱に沿って動けるように自由な気風を尊重し、海外研修や、社内外の研修、多彩な勉強会を行っています。働きやすさや、がんばりを評価してくれる社員が多いことは大きな魅力の一つ。社員に人生の満足感を高めてもらうため定時退社や休暇制度の有効活用も積極推進しています。

「人々を健康にしたい。健康でいてほしい」と
願い、行動する力で地域ナンバーワン薬局に。

地域の方々のために「行動」する人間が集まる企業になります。
企業理念についてお聞かせください。

“健康なくらしのお手伝い”が当社の経営理念。でも、「思い」だけではだめです。当社の社訓は「ただやることである」という言葉で締められています。地域の人々を健康にしたい、健康でいてほしいという思いをもっと行動にしてほしいと願っているからです。例えば、カウンターの外に出て、積極的に患者様と関わる。そういった行動です。また、『接客八大用語』というのが当社にあるのですが、ドラッグストアで薬を買われた方には「お大事にしてください」と言うようにしました。「またお越しください」は病気の方に対して失礼でしょう。ささやかなことでも“行動”は何よりも大切で価値のあることです。

企業としての新しい“行動”はありますか?

かかりつけ薬局は全店で注力していますし、社員全体に在宅訪問に対する興味が高まっており、社内横断的な部署である在宅推進室ができたのもトピックです。この部署はマネージャで構成されており、実例を積み上げたり、専門性を磨いたりとにかく勉強熱心。各調剤薬局の薬剤師も頼りにする存在になっています。また、2015年秋には当社が『第1回健康すこやかウォーク』を開催。以降、年々参加人数が増えており、大変喜ばれるウォーキングイベントとなっております。

「社員の残業には目を配ります。プライベートの時間も大切ですからね。」とフランクな水田常務。同社の社内風土を象徴する気さくなお人柄。従業員満足度を高めるために、人生や家族を大切にする働き方を推進している。
働くゆとりも、“健康なくらしのお手伝い”をする力も地域で№1に。
教育環境、社風など社内の雰囲気についてお聞かせください。

当社では3年に1回、「やりたい仕事調査」を実施します。最近の例では医療事務の社員が「医療事務全体の責任者になりたい」と手を挙げ、責任者として抜擢されました。社員はやりたいことは頑張れば実現すると感じてくれていると思います。また、各々が個性と多彩な力を発揮できているのは、社員同士がお互いを認め合っている風土があるからだと感じています。

今後の展望をお聞かせください。

さらに従業員満足度を上げていきたいですね。それには、ロマン(こんな人生を歩みたい)とビジョン(仕事における姿)の両立が大切です。仕事はロマンを実現するためのもの。だから、「選択を間違えないように」と常々社員には話しています。先日もドラッグ部門の課長が奥様の出産のため、連休を取りました。本人に確認したら「上の子の面倒もあるし、付き添っていたい」ということでした。こんな選択が人生の「ロマン」を膨らませていくのだと思います。企業ビジョンとしては、目標値を設定し、更なる店舗拡大を考えています。でも、“規模№1ではなく、地域№1”になることのほうがずっと大切。それが実現できる会社だと自負しています。

本社内の風景。採用や店舗開発のほか、スーパーバイザーといった新設のポジションで薬剤師が活躍している。さまざまなキャリアパスが用意されているのは同社の魅力の一つ。

育児も仕事も大切に、両立しながら会社に貢献中
経験を活かし、親しまれる薬剤師でありたい

結婚を機に「働き方」を意識。転職した今、子育ても仕事も充実しています
転職の理由を教えてください。

大学卒業後、病院薬剤師として勤務していました。さまざまな病気などで入院している患者さまへ対応するため、高い専門性が求められ、知識やスキルも磨かれました。しかし、結婚を機に、「働き方」を意識するようになり、ワークライフバランスを考えて、転職することを決意しました。また病院薬剤師としての患者さまとの距離感に、もどかしさを感じていたことも転職の一つの理由です。実際、調剤薬局に勤務してみると、その距離感が縮まり、親しみやすさを抱いてもらっていると感じます。これまでの知識やスキルを活かしつつ、より身近な存在として患者さまに頼ってもらえることに、喜びとやりがいを感じ、転職して良かったなと思っています。

新生堂薬局を選んだ理由は?

面接のときの対応や雰囲気が良かったことです。勤務時間やヘルプ制度などのフォロー体制が充実していた点も、重視していたワークライフバランスを実現できると思い、決め手の一つとなりました。また、現在、子どもが小さいので急な発熱などで休みを取ることも多く、周囲のフォローや温かい雰囲気に助けられています。

同じように子育て中のスタッフも多く、互いにフォローし合える雰囲気に支えられているという近藤さん。自分のキャリアや経験を活かした新人教育も「教えることで学び直しもでき、良い経験です」と意欲的にこなす。
知識を積むだけでなく、親しみやすい薬剤師として患者さまに寄り添っていきたい
現在の具体的な業務内容を教えてください。

塩原店での勤務以外に、他店にヘルプとしていくこともあります。また、先輩薬剤師として、新人にアドバイスすることもあります。中途採用でも、薬剤師会の勉強会のほか、専門性の高い病態別研修会やバイタルサイン研修などへ自由に参加することができます。また、会社全体で新人や中途入社の方をフォローする環境が整っているので、どの店舗に勤務しても不安なく働くことができます。塩原店は目の前に大きな病院があります。毎日、さまざまな患者さまが大勢来られますが、できるだけ患者さまをお待たせしないよう、スピーディに対応しつつ、患者さまが不安に思っていることはないかと、つねに意識して接するようにしています。また、子育ての経験から、小さなお子さんを連れたお母さんには、「飲みづらいときはこうしたら良いですよ」など積極的に声をかけるようにしています。

これからの目標を教えてください。

現在、育児休暇から復帰して1年。育児と仕事のバランスの取り方が分かり、どちらも充実しています。これから子どもの成長に伴って、そのバランスも変化すると思いますが、店舗のスタッフにも子育て中の人が多く、目標にしたい人に囲まれ、刺激を受けています。これから、知識や情報だけでなく、「寄り添い」を大切にする接客や、会話力や対応力も磨いて、より親しまれる薬剤師を目指したいと思っています。

目の前に大きな「九州中央病院」がある塩原店は、処方箋応需数が多く、忙しい環境だが、「人に恵まれている環境です」という近藤さん言葉の通り、密にコミュニケーションが行き交う和やかな雰囲気に満ちている。

研修やいい人間環境がブランクの不安を解消。
薬剤師として新しい視野もぐんぐん広がる。

職場の雰囲気のよさ、フォロー体制の充実は想像以上でした。
転職を決意したきっかけは?

薬学の世界に踏み出してから最初に選んだコースが薬の研究職でした。博士課程から助教と進みましたが、大学院生の時、私の仕事の価値観を変える方との出会いがありました。その方は研究を通じて知り合った難病の患者様です。私に対して「つらい今を相談できる存在だ」と頼ってくださり、「治療法の確立はまだ先だけど、あなたたちのような若い人が薬を研究してくれていてうれしい」とおっしゃってくださいました。でも、どんなに信頼されても研究者という立場ではできることは限られています。それがもどかしく、薬剤師としての幅を広げたいと、研究しながら1年間病院薬剤師を経験。その際に、患者様と対面して関わりをもてる方が自分らしいと感じ、研究を一段落させ、調剤薬局に転職しようと決意しました。

新生堂薬局を選んだ理由は?

職場のリアルな雰囲気を知りたいと思い、薬剤師仲間や大学関係者から情報を得たり、実際にドラッグストアに買い物に行き、社会経験を持つ自分なりの視点でチェックするようにしました。会社が提供する店舗見学もありますが、自分で情報収集を工夫すると、より納得のいく選択ができると思います。数社の中でスタッフの方々の対応が一番好印象だったのが新生堂薬局でした。

通常の薬剤師業務に薬剤管理や仕入れ、情報収集が加わり、忙しさは増したが、「毎日5時半に退社しています」とにこやか。ブロック長などのフォローのお陰も大きいという。
個人のペースを尊重しながら応援してくれる、あたたかい環境です。
ブランクに対して少し不安があったそうですね。

薬剤師を取り巻く環境はあっという間に変わっていきますし、前職の病院薬剤師との違いや、私は4年制卒業で6年制の方と同じスタートをきれるのか、すごく不安でした。でも、基礎から管理薬剤師業務の研修、保険調剤などきめ細かな教育を受けられたことで、不安は徐々に解消されていきました。また、一度、処方箋に関してのミスを起こしたのですが、その時もすぐに上司の管理薬剤師やブロック長、部長までもが対応に協力してくださり、事なきを得ました。「大丈夫」という皆さんの気持ちが伝わってきた、あの時の安心感は忘れられません。当社のフォロー体制は転職者にとって本当に心強いです。

これからの目標を教えてください。

入社3年目に、新店管理薬剤師として今の調剤薬局に赴任しました。自分の頑張りがこんなにも早く認められ、評価されたという経験は初めてだったため、こんなにヤル気が出るものかと驚いています。責任ある仕事を任せていただけていることも大きなやりがいですね。最近では近隣に院外処方箋をスタートしたばかりの内科循環器科があり、ドクターと定期的に打ち合わせしています。人材育成室の仕事も兼務しているので業務量は増えていますが、新入社員や後輩薬剤師の成長する姿がやりがいにもなっています。

開局以降、患者数も随分増えた大池通り店。新入社員の受け入れも担当。人に教えることで自身の知識も深まっています。

株式会社新生堂薬局

設立 1984年3月14日
所在地 福岡市南区中尾3丁目12番17号
店舗展開 128店舗 (2019年5月現在)
企業の特色 【研修制度が充実しています】
■接遇研修会(月1~2回)
■病態別研会(月1~2回)
■新薬勉強会(月1~2回)
■店舗内勉強会(各店舗により異なる)
■薬剤師会主催研修会(月3~4回)※自主参加
※栄養学やOTCについては随時勉強会を実施
※他、認定薬剤師資格、ヘルスケアアドバイザーや漢方アドバイザー等の資格取得経費は会社負担など、援助を行っています。
従業員数 949名 (2016年6月現在)