サイト内の現在位置

株式会社ファーマアシストは名古屋市を含む愛知県内に8店舗を展開する調剤薬局です(2017年2月現在)。設立以来掲げているのは「薬剤師の職能を生かして地域医療に貢献する」こと。薬剤師は単に薬をお渡しするだけではなく、薬の専門家として、もっと社会の役に立てるのではないか。その具体的な取り組みとして、設立当初から力を入れているのが在宅医療です。地域包括ケアシステムが国策として進められる中、この分野に専門家として携わることこそ、地域医療への具体的な貢献につながると確信しているからです。介護施設では薬の管理をフォローし、在宅介護では地域の介護事業所や訪問医、訪問看護師、地域連携室などと協働し、自宅の訪問指導を進めています。また、同社では各店舗の自主性を重んじ、管理薬剤師に大きな権限を持たせています。自己責任を全うすれば、思い描いた在宅医療を自らの手で実現することも可能です。在宅医療に興味のある人には思う存分力を奮える環境です。

管理薬剤師へ多くの裁量権を与え、一店舗の
代表者として手腕を発揮できる環境を提供します

任された店を自分たちで主体的に運営していくという心構えで臨んでほしい。
2004年の設立以来、在宅医療に力を入れていますがその真意は。

時代の大きな流れを感じたからです。近い将来必ず、在宅医療へ積極的に関わることが必要とされると思いました。ところが、当時は誰も手がけてなかったので手本がない。採算に合わないと忠告されたこともあります。しかし、次第に手応えを感じ、自分たちの選択が間違っていなかったことを確信しました。現在は8店舗すべてで対応していますが、特に施設の集まっている名古屋地区は専門の在宅センターを立ち上げて、市内の各店舗と緊密に連携する仕組みを整えています。

各店舗を運営していくときの重点について教えてください。

社長就任時、近隣エリアで同業の在宅医療参入が相次ぎ、事業の見直しを図りました。そこで、めざしたのは地に足を着けた経営。将来を見据えた土台固めです。その一環として、スタッフ一人ひとりが任された店舗を自分たちで主体的に運営していくという心構えで臨んでほしいと思い、管理薬剤師にはスタッフを束ねるリーダーとして活躍できるように多くの裁量権を与えました。その上で、在宅で同行する医師や看護師に物おじせず、自分の考えをきちんと伝えられる薬剤師であれ、と指導してきました。その効果なのか、最近では現場で頼られるスタッフが増えています。

「どの薬局よりも在宅医療へ積極的に携わることが設立当初からの目標でした」と振り返る遠田社長。薬剤師が在宅に関わり、管理が行き届けば、年間約400億円の薬代の無駄が省けるという。薬の無駄を減らす努力を続けることも大切な仕事だ。
薬のお渡しだけでなく、患者さんの真のパートナーとなる。
人材育成面で心がけていることは。

各店舗における外来対応や在宅業務を行う際に、薬を渡すだけが薬剤師の業務ではないと意識してもらうことです。そこには常にお客様とのふれあいや心の交流があります。そのため、就業エリアにもよりますが、スタッフにはできるだけ多くの店を回って、さまざまな人と接する機会を増やしてもらっています。現場では、経験豊かな先輩の真似をしてほしいと考えています。たくさん真似をすれば自分に合った形が自然に固まってきますので、それを磨きあげてほしいですね。

貴社の今後の展望をお聞かせください。

近年、急速に進んでいる薬局のかかりつけ化に沿った、サポート薬局のような存在でありたいと願っています。規模の面では、2年以内に10店舗の体制を築く計画です。ただし、一部の地域に集中して出店するのではなく、一種の空洞となっているエリアへの展開を考えています。在宅は当社の強みでもありますから。自身の考えとしては、目標に向かってひたすら突き進みたい。大学の卒業式で聞いた「あなた方は凡人だ。だから働いて、働いて、働き抜け」という学長の言葉を愚直に実行しようと思っています。

言われたことを黙々とこなすのではなく、主体的に考え、行動するのがファーマアシストの流儀。「その上で、各店舗を独立採算のように経営してほしい」とスタッフを励ます遠田社長。10店舗体制に向けての第一歩である。

薬で患者さんの生活に寄り添う仕事をしたい。
学生時代に学んだ薬理よりも大切なふれあい

外来の応対だけでは経験できない患者の生活に関わりたくて在宅医療を志望。
在宅医療には以前から興味を持たれていたのですか。

前職時代は来る日も来る日も受け取った処方箋を捌くことに追われていましたドラッグストア併設店だったので忙しく、医師の処方を詳しく読み解く暇もありません。一方で、現在携わっている在宅医療は患者さんの生活に深く入り込むので、医療に継続的に関わることができます。医師に同行するため、処方のポイントも分かります。患者さんが少しでも快適に暮らすためにはどうすればよいかという視点でものを見るようにもなりました。

訪問時にはどのようなことに気をつけていますか。

独居高齢者のお宅を訪問する時にはバイタル面だけでなく、その人の暮らしぶりや些細な変化をつかむようにしています。薬はきちんと飲めているか、ゴミの様子に変わったことはないか、冷蔵庫に賞味期限が切れたものや入れるべきでないものが入っていないかなど、気づきのヒントはたくさんあります。患者さんが発信せずとも、こちらが積極的に汲み取り、地域医療に役立てることも私たちの大切な使命だと思います。

独居の高齢者を訪問する際には、患者さんの生活に踏み込んだ対応が求められる。日々の暮らし方のわずかな変化を感じ取り、介護に役立てるのも在宅医療に携わる専門職の使命だ。薬剤師は薬のプロとしてその役を担う。
医師や看護師との連携をいかに深めていくかに心を砕いています。
磯和さんと同じように在宅医療をめざす人たちにメッセージをお願いします。

振り返ると学生時代は薬理の勉強ばかりしていたような気がします。薬剤師のバックグラウンドを築く上で当たり前なのですが、実社会で大切なのは理屈や薬の知識よりも患者さんに対する思いの強さです。学生からみると、在宅医療の壁は高いかもしれません。しかし、薬に関しては医師や看護師よりも詳しいという自信と誇りを持つことです。在宅医療に携わる専門家という意味で、めざす方向は同じです。私自身の経験を踏まえて一から指導しますので、在宅に興味がある方をぜひお待ちしております。

今後の目標をお聞かせください。

自ら望んで関わっただけに、在宅医療に対する手応えは十分にあります。現在も午前と夕方の外来の間を在宅医療に充てています。こうした経験を踏まえて、先行きは各店舗の管理薬剤師を統括するエリアマネージャーとして、もう一段高い視点で当社の事業拡大に取り組んでみたいと思っています。また、薬の世界は刻一刻と変わるので、情報収集や勉強も抜かりなく進めていきたいですね。

「効果的な在宅医療を進めるためには、患者さん目線で動くこと。ですから、親身になって患者さんに寄り添える人と一緒に働きたいですね」と語る磯和さん。どの店舗の先輩も気軽に相談に乗ってもらえるので頼もしい。

時と場合によっては薬を減らすことも考える。
在宅医療は患者さんの生活のすべてが見える

外来業務とは全く違う、在宅医療の仕事とは。
在宅医療に対する貴社の取り組みは業界でも注目されていますね。

遠田 確かに手応えはあります。実際、ここまで頼られるとは思わなかったです。薬に関わる大切さを、仕事を通じて再認識できました。

磯和 最初は外来を自宅でやるというイメージでしたが、訪問するといろんなものが見えてくる。その気づきが大切ですね。

遠田 外来中心のこれまでの役割に比べて、薬剤師の新たな活躍の場としても在宅医療は意味がありますよね。磯和君の言うように、暮らし方から見えてくることも少なくないと思います。

実際にはどのようなお仕事をなさるのですか。

磯和 まず、医師に同行して処方内容を確かめ、飲み合せや飲み方の点検をします。その上で調剤し、患者さんに届けます。患者さんには使い方や飲み方を丁寧に伝えます。

遠田 新規の時には、本当にそれでいいのかどうかを考えるようにしていますね。誤解を恐れずに言えば、場合によっては薬を減らすことを考えることもあります。飲み忘れを防ぐだけでなく、初めから種類や量を抑えれば、残薬を減らすことにもつながりますしね、

磯和 そうですね。飲んでもらってこそ役立つものですからね。

 

「在宅医療では薬の情報を患者さんや家族、介護者の方に指導します。スムーズに服用されるようにセッティングするのも大切な役目です。訪問後には介護の報告書を作成して医師やケアマネに伝えます」と語る磯和さん。
10年後も20年後も地域社会から頼られる薬局でありたい。
在宅医療を続けるメリットについて教えてください。

遠田 外来対応と違って、在宅医療では患者さんの生活のすべてが見えます。だからこそ各患者さんの状況に合わせた対応を可能とします。そういうノウハウを積み重ねていくことで、今後介護を必要とされる世代へ、質の高い在宅医療を提供できると考えています。

磯和 やはり、患者さんの生活に踏み込んだケアができるのが何よりですね。当人が言えない、伝えづらいと思っていることを私たちが汲み取ってあげることこそ、地域医療に対する貢献だと思います。

遠田 在宅医療に対する当社の思いがそういう形で広まっていけば嬉しいですね。

お二方から見た貴社の魅力は。

磯和 スタッフ全員が互いにフォローし合っていることですね。どの店舗にも頼れる先輩がいるので、安心して入職していただけると思います。

遠田 時代の移り変わりを考えると、薬局が今のままの形態で続くかどうかは疑問。利用者の支持を得られなければ必要とみなされなくなることもあり得る。逆に言えば、必要とされるなら10年後も20年後も成長を続けているはず。これから増える店舗も含めて、そういう存在でありたいと願っています。その切り口の一つに在宅医療がある。この基本を外さなければ恐れることはないでしょう。

磯和さんが管理薬剤師として勤務している愛知県東浦町の「このみ薬局東浦店」。地域に根ざした在宅医療をめざして老人ホーム、個人宅のいずれにも対応。近所の高齢者がふらりと訪れるサロンの役割も担っている。

株式会社ファーマアシスト

設立 2004年7月
所在地 愛知県名古屋市緑区有松2617
店舗展開 8店舗
企業の特色 ■ドクターの往診に同行もあり、在宅業務のイロハを学べる環境です。
■在宅業務を扱うからこそ、薬剤師としての知識だけではなく社会人としてのマナーも求められるますので、ビジネスマンとしての姿勢をしっかりと身に付けられる環境です。
■与えられた仕事をこなすだけではなく、自分自身で仕事を見つけ責任を持って遂行出来るプロフェッショナルな集団を求めています。
従業員数 71人(内、薬剤師人数36人、事務員35人)

※2017年2月現在